『宇宙エレベーター建設構想-未来の宇宙の交通輸送システム』講師:株式会社大林組 技術本部 未来技術創造部 担当部長 石川洋二氏 | JX金属戦略技研

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『宇宙エレベーター建設構想-未来の宇宙の交通輸送システム』
講師:株式会社大林組 技術本部 未来技術創造部 担当部長 石川洋二氏

セミナー終了

更新:2023.11.20

宇宙エレベーターは宇宙における未来の輸送交通システムである。基本的な原理は、地上のエレベーターではなくモノレールに似ており、しかも、上下に昇降するモノレールが近い。モノレールのレールに相当するのが、地上に繋ぎ止められた約10 万キロメートルのケーブルである。ケーブルは地球の重力と遠心力が釣り合い直立する。このケーブルに沿って、自走式の車両(クライマーと呼ぶ)が上下に昇降する。ただし、宇宙エレベーターの旅はヒトやモノがケーブルに沿って上下に移動するだけではない。ケーブルは地球の自転とともに24 時間で1 周するが、この回転するスピードを利用して、ちょうどハンマー投げのように、地球からケーブルに沿ってクライマーによって高高度まで運ばれた宇宙船や探査機を放り投げるだけで、月や惑星に送り出すことができる。 宇宙エレベーターは現在の技術レベルでは建設することはできない。ケーブル、クライマーなどの開発が必要である。課題は技術面だけではなく、推進母体、ファイナンス、法制度なども考慮しなくてはならない。ただし、宇宙エレベーター建設の意義を人類が理解し、合意した暁には、幾多の困難を乗り越えて、建設に着手していくことになるだろう。

開催概要

開催⽇ 2024.02.22 15:30~17:00
会場 JX金属本社 アリーナ/Zoomウェビナー
主催 JX金属戦略技研

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